パンの歴史は古い。人間が農耕を始め、主食とした頃から始まる。粉をより美味しく食べようとした工夫から、世界中にはいろいろなパンがある。どのパンも小麦のタンパク質グルテンを火で焼いて、香ばしい香りと味を楽しむことは共通している。
小麦粉は少量の塩と水と人の力でこねることでグルテンを引き出すことが出来る。機械でこねたのではグルテンのつながりが切れてしまい、あの「フックラ」とした感触と歯ごたえ、そして小麦粉本来の風味を出すことは出来ない。
発酵の歴史も古い。発酵は、じっくりと時間をかけなければ完成しない。パン屋の朝が早いのはその為である。
横澤パンは人の力だけでパン生地をこねる。発酵に時間をかけ、そしてよく焼くことで美味しさを追求している。外側はパリパリと香ばしく焦げて、中は真っ白なふわふわ部分があり、切り分けてからトーストすることにより、パン本来のうまさが出てくる。
親父が日本の西洋料理の発祥の地である築地精養軒のパン職長をして、昭和2年郷里盛岡に店を開いた。今後どんなに機械化され、技術が発達した時が来ても、このパンの味は守っていきたい。
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